イーロン・マスク氏、イスラエル首相と会談 破壊された農業共同体を訪問
香港/エルサレム(CNN) 米実業家のイーロン・マスク氏は27日、訪問先のイスラエルでネタニヤフ首相と会談したほか、イスラム組織ハマスによって破壊されたキブツ(農業共同体)を訪れた。マスク氏をめぐってはSNS「X」(旧ツイッター)での反ユダヤ主義的な投稿に賛同する姿勢を示して批判の声が出ており、マスク氏は状況を落ち着けようとしている。
マスク氏はネタニヤフ氏とともに、10月7日に襲撃を受けたキブツの一つであるクファルアザを訪問した。
マスク氏はXで行われたネタニヤフ氏とのオンラインの会談で、イスラエルはハマスを撲滅しなければならないということに同意した。
マスク氏は「殺人を意図するものは無力化されなければならない。そして、プロパガンダを止めなければならない。彼らは殺人者になるよう人々を訓練しているだけだ」と述べた。
マスク氏は、パレスチナ自治区ガザ地区を「繁栄」させなければならないとし、そうした将来のために協力する姿勢を示した。
マスク氏は非公開の場で、イスラエルのヘルツォグ大統領とも会談した。大統領府が明らかにした会談に関する声明によれば、ヘルツォグ氏はマスク氏に対して、オンラインの反ユダヤ主義に対処するよう求めた。
大統領府によれば、マスク氏は、ハマスによって拘束されている人質の家族の代表団とも会談し、ハマスによるテロ攻撃の恐怖や、拘束されている人々の現在進行形の苦痛や不安について共有した。