トランプ・メディア株、上場来最安値 トランプ氏の持ち分3千億円消失
(CNN) トランプ前米大統領が創設したSNSトゥルース・ソーシャルを傘下に持つ「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」の株価は5日の取引で12%下落し、先週の上場以来最安値に落ち込んだ。
株価急落により、トランプ氏の持ち分の価値はここ1週間で20億ドル(約3000億円)近く吹き飛んだ。
トランプ・メディアは「DJT」のティッカーシンボルでナスダックでの取引を開始した初日に79.38ドルまで高騰した。
その後は株価が49%下落し、5日の終値は40.49ドルとなった。
トランプ・メディア株はここ1週間で市場価値の約3分の1を失った計算になる。ただ、今週のマイナスを勘案しても、トランプ・メディア株はこれまでに130%を超える上昇を見せている。
トランプ氏の持ち分の価値は現在約32億ドル。先週末の49億ドルから減少した。
トランプ・メディアが最近発表した2023年度通期の決算は、売り上げがわずか410万ドル、純損益が5800万ドルの赤字だった。同社が過大評価されているとの一部の専門家の懸念を浮き彫りにする決算となった。
旅行会社エクスペディアやメディア大手IACの会長を務めるバリー・ディラー氏は4日、CNBCに対し、トランプ・メディアは「詐欺」であり、株を買っている人は「まぬけ」だとの見方を示した。