トランプ氏の出馬認めた最高裁判決、過半数が「支持」 米世論調査
(CNN) トランプ前米大統領の大統領選への立候補資格を認めた連邦最高裁の判決を、米国民の半数以上は支持していることが、最新の世論調査で明らかになった。
米マーケット大学法科大学院が先月18~28日、全米の成人1000人を対象に聞き取り調査を実施し、3日に結果を発表した。
最高裁は先月、2021年の連邦議会襲撃事件をめぐりトランプ氏の立候補資格を剥奪(はくだつ)したコロラド州最高裁の判決を覆して、立候補を認める判決を下した。調査では56%がこの最高裁判決を支持すると答えた。反対するとの回答は40%弱だった。
一方、トランプ氏が20年大統領選の結果を覆そうとした罪に問われ、免責特権を主張している裁判については、最高裁が免責を認めることに反対する回答が62%を占め、賛成は20%にとどまった。最高裁は25日に口頭弁論を開く予定で準備を進めている。
トランプ氏の立候補を認めた米最高裁の判決を米国民の56%が支持しているとする調査結果が報告された/Mary Altaffer/AFP/POOL/Getty Images
この調査では、対象者の半数に「大統領経験者」の免責、残り半数には「トランプ前大統領」の免責を認めるべきかと質問した。その結果、賛成と答えた人は後者のほうが8%多かった。
調査チームの責任者によると、一部の共和党支持者は大統領経験者に免責特権を適用するべきではないとしつつ、トランプ氏は例外と考える傾向があるためとみられる。
最高裁の仕事ぶりについては、評価すると答えた人が47%と、最近の調査結果をわずかに上回ったものの、3年前に比べると大幅に下がっていた。最高裁への国民の支持率は、人工妊娠中絶の権利を否定した22年の判決などをきっかけに大きく落ち込んでいる。