Xがブラジル最高裁の命令に従う構え サービス再開に向け
(CNN) ブラジルで先月末以降、X(旧ツイッター)が利用できなくなった問題で、Xはサービス再開に向け、同国最高裁の命令に従う構えを示している。
Xを所有する米起業家イーロン・マスク氏は数カ月前から、ブラジル最高裁が命じたアカウント停止に反発し、モラエス最高裁判事を「独裁者」と批判するなど対立姿勢を強めていた。最高裁はXにブラジルでの法定代理人を任命するよう求めたが、マスク氏が拒否したため、先月30日に全国でXのサービスを停止した。
英ロイター通信によると、Xの弁護士らは20日、ブラジル最高裁に対し、法定代理人を任命したと通知した。最高裁は翌日、任命手続きの正式な文書を5日以内に提出するよう命じたという。
サービス停止が解除される条件として、Xは文書の提出に加え、先週ブラジルで一時的に接続可能になったことで科された罰金約100万ドル(約1億4000万円)を支払い、最高裁が指定したアカウントをすべて停止した証拠を提示する必要がある。
ブラジルでは今月、Xを利用できない状態が続いたが、18日にしばらく接続可能となった。Xはこの時の投稿で態度を変え、サービス再開に向けてブラジル政府に協力すると表明していた。