生放送の討論会で乱闘、候補者が椅子でライバル殴る ブラジル

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サンパウロ市長選のテレビ討論会で、候補の一人が別の候補に椅子で殴りかかった/TV Cultura

サンパウロ市長選のテレビ討論会で、候補の一人が別の候補に椅子で殴りかかった/TV Cultura

(CNN) ブラジルの最大都市サンパウロの市長選で、テレビ討論会の生放送中に候補者の一人が対立候補に椅子で殴りかかる騒ぎがあった。

TVクルトゥーラが15日に生放送した候補者のテレビ討論会。ジョゼ・ルイス・ダテナ氏とパブロ・マルサル氏の間で激しい応酬が続いた後、ダテナ氏が椅子を振り上げてマルサル氏に襲いかかった。

マルサル氏はけがをして病院で治療を受けた。ダテナ氏はその後、TVクルトゥーラに対し、マルサル氏に襲いかかったのは、何年も前に片付いた自分に対するセクハラ疑惑の話をマルサル氏が持ち出したからだと釈明した。

「彼が持ち出したのはお蔵入りになったケースだ。証拠がないから警察も捜査さえしなかった。11年前のあれで私の家族は非常に深刻な状況に陥った」とダテナ氏は訴えている。

討論会から締め出されたダテナ氏は16日の声明で、自分は過ちを犯したとしながらも、自分の行動を悔やんではいないと強調した。

マルサル氏は病院で治療を受けて帰宅した。関係者によると、呼吸困難の症状があり、胸部骨折の可能性があるとして治療を受けたという。病院によれば、胸部と手首に外傷を負っているものの、重大な合併症はなかった。

マルサル氏は今回の一件を、7月に起きた米国のドナルド・トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件や、ブラジルのジャイル・ボルソナーロ前大統領が2018年の選挙運動中に刃物で襲われた事件になぞらえて、この3件の写真をインスタグラムに投稿。「みんななぜ憎む?」と書き込んだ。マルサル氏の陣営は法的措置を起こすと表明している。

テレビ討論会は残る4人の候補者で続けられた。

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