「空飛ぶタクシー」実用化へ、米FAAが新規則発表
(CNN) 米連邦航空局(FAA)は22日、ヘリコプターと航空機を組み合わせた「空飛ぶタクシー」の認可に向けた新規則を発表した。
880ページに及ぶ特別規則には、空飛ぶタクシーの設計についてパイロットが学ぶべきことなどの内容が盛り込まれている。
FAAのマイク・ウィテカー長官は、ラスベガスで開かれた全米ビジネス航空協会のコンベンションで新規則を発表。「過去80年は回転翼と固定翼の2種類だった」「今、3種類目が登場する」と宣言した。
空飛ぶタクシーに使われる電動垂直離着陸機(eVTOL)は、FAAが新設したパワードリフト機に分類される。航空機のように飛行でき、ヘリコプターのように離着陸できるのが特徴で、空港だけでなく都会のバーティポートからも運航できる。
「この規則で運航環境を創設する」とウィテカー長官は語った。
会場には、米カリフォルニア州のジョビー・アビエーションが設計した5人乗り・6ローター機の実物大モデルが展示されていた。同社によると、時速200マイル(約320キロ)で巡航でき、騒音は普通の会話と同程度。同社は2025年までの実用化を目指しているが、FAAはまだタクシーとしての営業は認可していない。
ジョビー社は新規制の発表を受け、「米国は確実に、クリーンフライトの開発と普及において引き続き世界をリードする役割を果たす」との声明を発表した。