米民泊仲介エアビー、「総額表示」がデフォルトに
ニューヨーク(CNN) 米民泊仲介大手Airbnb(エアビーアンドビー)の予約で最も煩わしいのは料金が増える各種の手数料だ。しかしその仕組みは21日から変更となり、デフォルトで総額(所在地により税金や手数料を含む)が表示されるようになった。
今後は全利用者が、滞在に必要な手数料と税金を含む総額を最初から確認できる。従来の1泊あたりの料金表示からの切り替えとなる。Airbnbはブログで「手頃さと透明性」への取り組みだと述べた。
今回の変更は5月に施行される米連邦取引委員会(FTC)の「ジャンクフィー」規制を前にした動きだ。この規制では、ホテルやチケット販売、短期賃貸企業に対し、隠れた追加料金を禁じる。
ホテル予約やコンサートチケット購入時に「利便性」や「サービス」の料金などが後から上乗せされる仕組みをなくし、消費者が支払う前に価格情報を明確に示すことを義務づけるのが目的だ。
Airbnbによれば、2019年に豪州やカナダなど一部地域で総額表示を開始し、22年にはカナダと米国にオプションとして導入した。これまでに約1700万人がこの機能を利用したという。