「マジックマッシュルーム」の使用、米で激増 毒物相談電話の件数も増加

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「マジックマッシュルーム」の使用が米国の若者や30歳以上の成人の間で急増している/John Moore/Getty Images

「マジックマッシュルーム」の使用が米国の若者や30歳以上の成人の間で急増している/John Moore/Getty Images

(CNN) 幻覚キノコの成分のサイロシビン、いわゆる「マジックマッシュルーム」の使用が米国で急増しているという調査結果が、21日の医学誌に発表された。特に若者や30歳以上の成人の間で使用が急増しているという。

論文を発表したコロラド大学のアンドルー・モンテ教授(救急医学)によると、サイロシビンは2019年に各州で自由化が始まったことを受け、23年にかけて使用が急増した。

調査の結果、12年生(日本の高校3年生に相当)のサイロシビン使用は、23年に2.4%増加していたことが判明。過去5年では53%増だった。公式統計は23年までしか存在していないものの、24年のデータでも引き続き増加がみられるという。

成人については、23年のサイロシビン使用が、コカイン、不正なオピオイド使用、メタンフェタミン、LSDの使用(いずれも推定値)を上回っていることが分かった。19年以来のサイロシビン使用は、30歳以上で188%、18~29歳では44%、それぞれ増加した。

サイロシビンは心の健康問題や慢性的な痛みを抱える成人ほど使用する傾向があることも分かった。これに伴い、毒物対策センターに寄せられる電話の件数も、特に30歳以上の層で急増しているという。

サイロシビンはうつや不安、薬物使用、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの治療に有望な結果が出ている臨床試験もある。しかし医師の指導を受けずに使用すれば、特に若者の場合、有害な精神反応のリスクが大幅に高まると専門家は警鐘を鳴らしている。

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