宗教建築を改装した世界のユニークホテル9選
(CNN) 最近、世界で多くの修道院が立派なホテルに生まれ変わっている。中には宿泊客が、かつてそこに住んでいた修道僧たちに後ろめたさを感じてしまうほど豪華なホテルもあるが、多くのホテルは、世俗的な設備を避けたり、宿泊客が精神的要求を満たす手助けをしたり、周囲の自然とのつながりを維持するなど、それぞれのルーツに近い状態を維持している。
ホテルが高級であろうとなかろうと、宗教的背景を持つ建物に宿泊することは、その土地の歴史的過去を知る1つの手段でもある。
そこで今回は、かつて修道院として利用されたなど、宗教的背景のある建物を改装して作られたユニークなホテルや宿泊施設を紹介する。
アルゴス(カッパドキア・トルコ)
「妖精の煙突」と呼ばれる奇妙な形の岩の形成物で知られるトルコのカッパドキアでは、5世紀に初期のキリスト教徒たちが、岩の下の洞窟やトンネル内に多くの地下都市を築いた。ウチヒサル村にあるアルゴスホテルは、傾斜地のひな壇に作られた34室の複合ホテルで、かつて修道僧や初期のキリスト教徒らが住居として使っていた洞窟や地下トンネルを客室として利用しているのが特徴だ。
妙心寺の春光院(京都)
古都京都の妙心寺の境内にある春光院では、副住職の川上全龍さんによる英語の座禅体験が行われている。春光院は宿泊施設でもある。
モナステロ・サンタローザホテル(アマルフィ海岸・イタリア)
5月にアマルフィ海岸にオープンしたモナステロ・サンタローザは、最近、宗教的建物を改装して作られたホテルの中で最も新しく、最も豪華なホテルだ。元々は17世紀に建てられた修道院で、建物の周囲にある庭園の小道は12世紀に建てられた礼拝堂に続いている。ホテルはつるで覆われた海食崖の上に建っており、最上段の端にはスイミングプールがある。20室すべてがオーシャンビューで、スパも備えている。