京都・サモア・ドバイ 都市別の年越しイベント10選<下>
(CNN) 大みそかに期待しすぎてがっかりする人は少なくない。イベントの準備期間中の誇大広告があまりに多すぎて、実際に大みそかになると期待外れに終わることが多いのだ。
浮かれてバカ騒ぎする人々、タクシー待ちの長蛇の列、それよりもさらに長いトイレ待ちの列・・・。多くの人が大みそかは家でビールを飲みながらゆっくり映画でも見ようと考えるのも無理はない。
しかし世界には、最前列の特等席をめぐる激しい争奪戦に思わず参戦したくなるほど見応えのある素晴らしいイベントが開催される場所もある。
後半はアジアを中心に5都市を選出した。
京都
京都の大みそかは、心わき立つくらいににぎやかだ。市内の神社には人々が大勢押し寄せ、境内にはおみくじや、たい焼きを売る屋台が並ぶ。
午前0時が近付くと、街中の寺で大きな青銅の鐘が108回鳴らされる。これは除夜の鐘と呼ばれる日本仏教の伝統で、この鐘の音は人々の煩悩を取り去るといわれる。
八坂神社と知恩院の大みそかは特に忙しい。知恩院には重さが70トンを超える鐘があり、17人の僧侶が「えーいひとつ」「そーれ」の掛け声のもと、一打一打鐘を打ち鳴らす。