世界各地の年越し風景 寒中水泳から鉛占いまで
いすからジャンプ
なんの変哲もないいすが、デンマークの年越しパーティーでは重要な小道具になる。新しい年に「飛び込む」ことで悪霊を退治できるとの言い伝えがあり、人々が年越しとともにいすから飛び降りるからだ。足首をひねって冷水のお世話にならないように。
鳥の羽根のお守り
船乗りの迷信好きはよく知られている。大みそかの船出は縁起が悪いとの言い伝えもそのひとつだ。元旦に「ミソサザイ」という鳥を殺して引き抜いた羽根を持っていれば、難破で命を落とすことはないともいわれる。お守り作りを試みてもいいが、鳥の死がいがパーティーの雰囲気を壊すのは確実だ。
ベッドで迎えたい新年
年越しパーティーが盛んな英国の中でも、スコットランドは特に有名だ。にぎやかなお祭り騒ぎは、日本では「蛍の光」として知られている曲「オールド・ラング・サイン」の合唱でクライマックスを迎える。ところが意外なことに、昨年実施された調査では、英国人の3分の1が年越しまでにベッドに入っていたいと答えた。ただし眠ろうと思ったところで、実際には今年もシャンパンと花火で寝られないことだろう。