世界の蒸留・醸造所見学ツアー、厳選10カ所
(CNN) 発酵や醸造のない世界などありえない。神がウイスキーを生み出していなければ、アイルランド人が世界を征服していたかもしれない。またラム、ジン、ウオツカ、ビール、ワインがなかったら、世界はどうなっていただろうか。
その答えは永遠に分からないだろうが、世界を制した飲み物がいかにして作られているかは知ることができる。そこで今回は、世界各国の蒸留・醸造所が開催している酒好きにおすすめの見学ツアーを紹介する。
バーボン:ウッドフォード・リザーブ蒸留所 米ケンタッキー州
ケンタッキー州で最も古く、最も小さい蒸留所であるウッドフォード・リザーブでは、バーボンを少量ずつ丹精込めて製造しており、ここで製造されたバーボンは米国競馬の祭典ケンタッキーダービーの公式バーボンに採用されている。
米国の国定史跡に指定されているこの蒸留所では、ガイド付きツアーを開催しており、参加者はバーボンの歴史や瓶詰め工程、さらにおいしいバーボン作りの秘訣などが学べる。
その秘訣の1つが水だ。この蒸留所では普通の水ではなく、石灰分を多く含む天然水、ライムストーン・スプリングウォーターを使用している。ツアーでは、受賞歴のあるクラフトバーボンを試飲できる。ツアー価格は7ドル。
ワイン:ヴィーニャ・エラスリス チリ・マンケウエ
南米で最高のワインを生産する家族経営のワイナリー、ヴィーニャ・エラスリスはチリの首都サンティアゴの北100キロにある。この土地の気候(冬は涼しくて雨が多く、夏は暑くて乾燥している)はワイン作りには最適だ。
このワイナリーでは約2時間のツアーを開催しており、地下のワインセラーやブドウ園を見学しながら、ブドウ栽培、気候条件、ブドウの管理について学べる。