ミャンマー訪問前に知っておくべき11のこと
またミャンマーの食事にはさまざまな調味料が付き、人々はそれぞれ好みの味付けをしてから食べる。
9.列車は大変揺れる
ミャンマーでは鉄道線路の状態が悪く、列車は大変揺れるが、観光には最適だ。
ミャンマーの列車は速度が遅く、しばしば遅れることでも知られる。最も信頼性の高いヤンゴン・マンダレー間の路線でも、順調にいって約16時間かかる。夜行列車では、寝台車よりも料金の高い座席の方がよく眠れる確率は高い。また夕暮れの数時間後に驚くほど寒くなることがあるため、防寒着を持参するのが賢明だ。
バスは一般に鉄道よりも早いが、込んでいることが多い。長距離の移動には国内線が最も快適で、運賃も比較的安い。
10.ヤンゴンの街角には必ず新聞販売機がある
50年に及ぶ抑圧的な軍事政権が終わり、ミャンマーの人々は報道の自由を享受し、健全な形でニュースを求めている。
これまで、どんな出版物も情報省検閲登録局の許可を得なければ出版できなかったが、2012年に検閲は段階的に廃止され、検閲登録局自体も今年はじめに正式に廃止された。
軍事政権下のミャンマーでは、マスコミ関係者など、政権に異を唱える者はことごとく投獄されることで知られたが、昨年は1996年以来初めて、ジャーナリストは誰一人投獄されなかった。国外に逃れ、亡命生活を余儀なくされていたミャンマー人ジャーナリストたちも徐々に帰国しつつある。
今年の4月1日、ミャンマーのマスコミにとって画期的な出来事があった。1964年以来初めて、日刊紙の発行が認められたのだ。これは報道の自由への大きな一歩だが、一部の人気週刊紙は日刊への移行に苦労するのでは、との懸念の声も上がっている。
11.歯が赤い人々は吸血鬼ではない
ミャンマーの人々は気晴らしにビンロウジ(ビンロウの果実)を噛む。この国では、手のひらほどの大きさの緑の葉を売っている露店があちこちにある。
これらの葉の中にはビンロウジがぎっしりと詰まっており、これにスパイスや、まれにタバコを少々混ぜて包み、口の中に入れて噛む。しばらく噛んでいると、ビンロウジの軽い麻薬のような効果を感じる。
価格も一包み約6セントと安いが、マイナス面もある。まず、ビンロウジを噛むと歯が赤茶色に染まる。また噛み終わった後、口の中に残った葉やビンロウジの繊維質を吐きだすため、歩道が汚れてしまう。またビンロウジは中毒性が非常に強い。