夢の移住生活? 市民権取得制度のある国
また申請者は「基礎的な」英語力が必須で、申請から承認まで最低8週間かかるという。ただ、セントクリストファー・ネイビスに比べて少ない投資で市民権が取得できる分、取得後にビザなしで訪問可能な国は85カ国に限られる。
3.アンティグア・バーブーダ
カリブ海東部に浮かぶイギリス連邦に属する小さな島国、アンティグア・バーブーダ。早ければ今夏にも施行予定の同国の投資のよる市民権取得プログラム(CIP)では、セントクリストファー・ネイビスと同様、同国の国家開発基金への25万ドルの寄付か40万ドルの不動産投資が市民権取得の条件となる。
また第3の方法として、政府認可の事業に150万ドル(約1億5000万円)を投資する「ビジネス投資」プランもある。
また投資額に加え、5万ドル(約500万円)の手数料と7500ドル(約75万円)の調査費が別途かかる。
晴れて市民権を取得すると、英国、フランス、カナダなど約120カ国にビザなしで渡航が可能になる。
4.オーストリア
オーストリア政府は国への「多大な貢献」を市民権付与の条件としており、あるコンサルタント会社は過去に市民権が付与された例として1000万ドル(約10億円)の直接投資を挙げているが、オーストリア政府はこれを否定したとされる。
晴れて市民権を取得すると、昨年世界で最も生活の質が高い都市ランキングで首位となった首都ウィーンに住むことができるが、国内在住市民の所得税率は50%と世界最高水準だ。