マンハッタンの通りの正面に沈む夕陽に注目
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタンで29日と30日の夕暮れ時は、路上で西を向いて立ち止まり、スマートフォンのカメラを構える人が続出するかもしれない。
この2日間は、マンハッタンを東西に貫く通りのちょうど真ん中に夕日が沈む。この光景が観測できるのは年に4日間のみ。天体物理学者のニール・ドグラース=タイソン氏は英国の名勝「ストーンヘンジ」にちなんで、この現象を「マンハッタンヘンジ」と命名した。
ドグラース=タイソン氏によると、特に美しく見えるのは14、23、34、42、57番の各ストリート。マンハッタンの東側から眺めれば、ビルの谷間がより長く連なるので一段の絶景になるという。
29日と30日の日没時間は現地時間の午後8時19分。両日とも晴天が予想される。ただし写真を撮ろうとする人が詰めかけて通りが込み合う可能性もある。
太陽が真東から上って真西に沈むのは年2回、秋分と春分の日のみ。マンハッタンの通りが地理的な東西南北の方角と完全に一致していれば秋分と春分の日にマンハッタンヘンジの現象が起きるはずだが、実際には北から30度東へ傾いた配置になっているため、5月下旬と7月中旬に時期がずれる。
日没地点は夏至に向けて北の方角へと移り、夏至を過ぎると冬至にかけて南の方角へ戻る。このため次回は7月12日と13日に再びマンハッタンヘンジが観測できる見通し。