モンゴルの美しい風景18選
3.モンゴルの聖なる湖
フブスグル湖はモンゴルで最も風光明媚(めいび)な観光地とされる。どこから見ても驚くような光景が広がっており、いずれの方向にカメラを向けてもコンテストで賞をもらえるような良い写真が撮れるだろう。ロシアとの国境地帯に位置しており、シベリアのタイガの森に隣接。水深はモンゴル随一で、国内の淡水供給量の70%を占める。
湖内に多くの魚が生息しているほか、岸辺はヤギ、ヘラジカ、オオカミなど多くの野生動物のすみかとなっている。首都ウランバートルから舗装道路が敷設されたことなどにより、近年、観光スポットとして盛況。冬には湖面がすべて凍結し、1.5メートルの厚さの氷を生み出す。
4.ホワイト・レーク
モンゴル中部のアルハンガイ県に位置する湖で、現地名ツアガーン・ヌールとしても知られる。数百万年前、溶岩の流出により形成された。フブスグル湖と比べると小さいが、やはり息をのむ光景だ。起伏に満ちた高原や森に囲まれており、日没時と夜明け時はとりわけ美しい。
周囲に広大な草原は自然のままの姿をとどめており、何日も散策して歩くことが可能だ。また釣りや乗馬のほか、標高2965メートルに及ぶホルゴ火山の登山も楽しめる。
5.フレーミング・クリフ
南ゴビにある断崖で、最も重要な恐竜化石の一つが発見されたことで名高い。化石の他にも、夕日や日の出の色合いが壮麗であり、観光客にとって忘れがたい経験となる。
6.仏教僧
1990年代初頭に終わりを迎えるまで70年近くに及んだ共産党政権下では仏教が抑圧され、モンゴル国内の寺社の大半が破壊、数千人の僧侶が殺された。ガンダン寺は旧ソ連崩壊によりモンゴルの共産党政権が倒れるまで存続できた唯一の寺社であり、所属していた僧侶は百人足らずだった。