モンゴルの美しい風景18選
11.モンゴル相撲の「ライオン」たち
毎年恒例のナーダム祭を祝って行われる男子3競技のうちの1つがモンゴル相撲であり、3000人が参加する。重量別の階級はない。主に戦略によって判定や勝ち負けが決まるため、軽量の力士が大柄な相手に戦いを挑むことも珍しくない。
試合が終わると勝者はワシの舞を踊り、審判と敗者に敬意を表する。優勝者には「ライオン」の称号が授与される。
祭りでは他に弓射と競馬も行われる。
12.「来客歓迎」の方針
モンゴル地方部のゲルはすべて潜在的な休憩所としての役割を果たし、時にはホテル代わりにもなる。遊牧民の生活は孤独であり、来客者は温かく歓迎される。昔ながらの慣習により、招待されていなくても立ち入ることができる決まりだ。来客者が立ち寄った場合に備えて食料が残されており、ゲルに誰もいない場合ですら、訪問者は食事にあずかることができる。
地方の遊牧民の家族を訪問する際は、何か贈り物を持って行くのが礼儀だ。ハサミやペン、果物のような食べ物など、小さく実用的な贈り物が好まれることが多い。
13.自然との深い絆
モンゴルの遊牧民は、家畜や周囲の自然環境から切り離すことができない。この深い絆があればこそ、遊牧民は長年、厳しい気候の中で生き抜くことができた。
遊牧民は個々の家畜を見分けることができ、一匹でもいなくなったらすぐにわかるという。草や岩、動物などに霊が宿ると広く信じられており、大切に扱われている。
14.青空がいっぱい
モンゴルでは年間250日前後が晴れの天気になる。春が来ると、写真のようなゲルキャンプの集まりが主要な観光地に出現。増加中の観光客にサービスを提供している。
観光シーズンは5月に始まり、7月のナーダム祭の時期にピークを迎える。9月に入ると気温が低下し出すが、10月、「ワシ祭り」などのビッグイベントが開催される頃は、まだまだ過ごしやすい気候だ。ワシ祭りには大勢の猟師が飼っているワシとともに参加する。