世界一安全な航空会社はカンタス、日本の2社もランク入り
(CNN) 航空会社の安全格付けサイト「Airlineratings.com」がまとめた2016年のランキングで、オーストラリアのカンタス航空が4年連続で世界一安全な航空会社に選ばれた。大きな事故はあっても航空機の墜落事故は過去20年で着実に減少し、16年は世界の航空史上有数の安全な年だった。
今回のランキングでは世界の航空会社425社の安全度を判定。カンタス航空については「安全強化と運航の素晴らしさは依然として突出している」と評価した。カンタスはジェット機の運航史上、まだ1度も死亡事故を起こしていない。
次いで安全度が高い上位20社には、アルファベット順に、ニュージーランド航空、アラスカ航空、全日空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、デルタ航空、エティハド航空、エバー航空、フィンランド航空、ハワイアン航空、日本航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空、シンガポール航空、スイス航空、ユナイテッド航空、ヴァージン・アトランティック航空、ヴァージン・オーストラリア航空が選ばれた。
航空会社の安全度は運航履歴や事故の記録、オペレーションの卓越性をもとに判定している。アメリカン航空とエミレーツ航空は過去12カ月の間に起きた事故を理由に上位20社から脱落。15年に重大事故を起こして脱落していたブリティッシュ・エアウェイズとデルタ航空が復帰した。
調査対象とした425社のうち、148社が最高の7つ星を獲得。一方で約50社は3つ星以下にとどまり、インドネシアやネパール、アフガニスタン、スリナムの航空会社10社は1つ星だった。