パイロットらが「猛スピード」の光を目撃、アイルランド上空
(CNN) アイルランド上空で民間機のパイロットらから、強い光を放つ物体が猛スピードで飛ぶのを目撃したとの報告が相次いで寄せられていたことが14日までに分かった。
報告があったのは9日。まず、アイルランド西部シャノン空港の航空管制室に、飛行中のパイロットから「近くで軍事活動があるか」という問い合わせが入った。
管制官が「ない」と答えると、パイロットは「左手に明るい光が現れ、北向きに方向を変えてから猛スピードで消えた」「衝突しそうには思われなかったが、何だったのだろう」と話した。
続いて英ヴァージン航空のパイロットからも、乗務員が「2つの明るい光」を見たと話しているとの報告があった。光は左前方に現れて右へ曲がり、素早く上昇して消えたという。
さらに別のパイロットが加わり、「マッハ2(音速の2倍)くらい」の「天文学的な速さ」で動く物体を見たと述べた。民間機の巡航速度はマッハ0.64程度、米空軍のF―18戦闘機は最大でマッハ2.5のスピードが出る。
パイロットの1人は「隕石(いんせき)だったのでは」と話している。アイルランドのメディアも専門家の話として、隕石の可能性が高いと伝えた。
アイルランド航空当局は報告を受け、通常の手順で調査するとしている。