イタリアに初のモルモン教会、バチカンの近所に開設
(CNN) イタリアの首都ローマにこのほど初めて、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の教会が開設された。すぐ近くにはカトリック教会の総本山バチカンがあり、関係者は新しいモルモン教会も、信者の巡礼の地としたい意向。
モルモン教の十二使徒の1人、ロナルド・ラズバンド氏は、キリスト教の中心地としての歴史を理由にローマの地を選んだと説明。バチカンとも話し合い、2つの教会が社会問題に協力して取り組むことにしたとしている。
ガラス、水晶、純金をあしらったシャンデリアが室内を飾る/LDS Church
モルモン教会の建物の面積は約3700平方メートル。イタリアの大理石や花崗岩(かこうがん)で建造され、スワロフスキーとムラーノのガラスや純金をあしらったシャンデリアが飾られている。建設費は明らかにしていない。
教会は主に洗礼や結婚などの目的で使われ、中に入ることができるのは信者のみ。礼拝に出席する信者が着替えるためのシャワーやロッカールームも用意されている。
洗礼用の水槽/LDS Church
末日聖徒イエス・キリスト教会は米ニューヨークで1830年、ジョセフ・スミスによって創設された。同教会によると、信者は世界で約1600万人。このうちイタリアの信者は6000人程度とされる。
イタリアのモルモン教会は世界で162番目、欧州では12番目となる。