世界最長の歩行者用つり橋、ポルトガルにオープン
(CNN) 世界最長の歩行者用つり橋がこのほど、ポルトガルでオープンした。
北西部の都市ポルトの南に位置する町アロウカにあるこのつり橋は516メートルの長さにちなんで「516アロウカ」と呼ばれ、アギエイラスの滝とパイバ渓谷を結ぶ。橋を含むアロウカ・ジオパークはエクストリームスポーツの競技が行われることで知られる。
滝や渓谷、格子状になった足元から見える急流をじっくり眺めながら歩くと、渡りきるまでにかかる時間はおよそ10分。祈りの言葉を唱えながら早足で駆け抜けるなら、所要時間は4分となる。
橋は鋼鉄製のケーブルと2つの巨大なV字型のタワーによって支えられている。歩く部分は幅約1メートルで、176メートル下をパイバ川が流れる。
橋からは滝や渓谷など、雄大な自然の風景が楽しめる/Município de Arouca
設計はポルトガル国内の事業者が手掛け、建設に3年を要した。竣工(しゅんこう)は昨年7月だった。
地元自治体は昨年の声明でつり橋について、工学ファンや自然の愛好家、スリルある体験に目がない人たちなど、異なるタイプの人々をターゲットにしていると明らかにしていた。
516アロウカの登場により、スイスにあるチャールズ・クオネン・サスペンション・ブリッジは世界最長の歩行者用つり橋の座を明け渡した。2017年にオープンしたこの橋は長さ約494メートルで、マッターホルンやワイスホルン、ベルナーアルプスの眺望を楽しめる。
長さより高さに注目するなら、中国湖南省・張家界大峡谷にあるガラスの橋が世界一だ。この橋の設備からは高さ260メートルのバンジージャンプができる。