放置されていたオリエント急行の客車、修復した豪華内装を公開

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鉄道愛好家アルトゥール・メテタル氏は2015年、オリエント急行の往事の客車を発見した/The new Orient Express reinterpreted by Maxime d'Angeac
写真特集:オリエント急行の客車を修復、豪華内装が公開に

鉄道愛好家アルトゥール・メテタル氏は2015年、オリエント急行の往事の客車を発見した/The new Orient Express reinterpreted by Maxime d'Angeac

(CNN) ポーランドとベラルーシの国境に位置する小さなマワシェビチェ駅には長年、豪華列車「オリエント急行」の往時の客車が忘れられたまま放置されていた。

2015年のある日、鉄道愛好家アルトゥール・メテタル氏はユーチューブの動画で特徴的な青の客車を発見。これをきっかけに、失われた車両を求めて欧州各地を巡る旅に乗り出した。

見つかった客車はホスピタリティー企業のアコーが購入し、パリの建築家マキシム・ダンジャック氏に細部に至るまでの復元を依頼した。2025年に運行開始予定のパリ―イスタンブール路線で使えるようにしたい考えだ。

初公開された内装をのぞくと、アールデコの華やかさと現代のラグジュアリーを組み合わせた豪華な旅の経験が垣間見える。

メテタル氏はマワシェビチェ駅で車両の内部を初めて目にした時、少なくとも10年は使われていなかったにもかかわらず、「経年劣化だけでほとんど無傷」なことに驚かされた。

ただ、保存状態は非常に良かったものの、アコーのチームの目には、路線に再投入する前に丁寧な修復が必要なことは明らかだった。そこでダンジャック氏の出番となった。

ダンジャック氏はCNN Travelの今週の取材に、目標は「列車の歴史を保存しつつ、未来にも目を向けることだ」と語っている。

アコーが初めて公開した一連の画像には、豪華な内装が見える。黒っぽい木製パネルがくつろいだ雰囲気を醸し出し、緑のビロードのソファなどの鮮やかな色彩がアクセントになっている。

繰り返し登場するガラスと鏡のモチーフが開放感を高めており、食堂車の天井は鏡張りだ。

7年前に客車を発見したメタテル氏はいま、アコーの遺産・文化ディレクターとして働く。生まれ変わった内装を初めて目にした喜びを語り、「(ダンジャック氏は)この列車の性格や雰囲気をすぐさま捉える一方、現代性も満たしている」と思うと話している。

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