自転車でアラスカからアルゼンチンへ 10代の旅に「悔いなし」
観光客でにぎわう街であっけなく終わった旅に、最初は少しがっかりしたが、現地の国立公園で2~3日過ごすうちに、ゴールの街はどこでもよかったこと、そこにたどり着くことが大事だったことに思い至ったという。
それから間もなく、サンフランシスコへの旅で知り合った女性、クロエさんと合流した。2人の友情は、ガーナーさんが旅を続ける間に遠距離恋愛に発展していた。
2人はバックパックを背負って帰途に就いた。ガーナーさんが自転車で通ったルートを逆にたどり、7月にはカリフォルニア州に戻る予定だ。
ガーナーさんは19歳になった。帰宅後は自転車旅行の本を書こうと思っている。TikTokやインスタグラムへの投稿を読んで、同じように挑戦したくなったというメッセージがたくさん寄せられ、中には実行に移している人もいる。自分がそんな影響を与えられるのはとてもうれしいことだと、ガーナーさんは話す。
卒業後すぐに進学した友人たちとは別の道を選んだことに、まったく悔いはない。旅に出ていなければ、こんなに視野が広がることはなかった。ガーナーさんは「これまでの人生で一番的確な判断だったと思う」と、力を込めた。