自転車でアラスカからアルゼンチンへ 10代の旅に「悔いなし」
(CNN) 米カリフォルニア州の高校を卒業したばかりの17歳の少年が、アラスカ州から南米アルゼンチンまで、3万2000キロの道のりを自転車で走破した。
カリフォルニア州ロングビーチに住むリアム・ガーナーさんは以前、近くのロサンゼルスから自転車でサンフランシスコまで走ったことがあった。
さらにオレゴン州とアルゼンチンの間を自転車で走破した冒険家ジェディディア・ジェンキンス氏の本を読んで触発され、アラスカ州で道路がつながっている場所としては最北端のプルドー湾から南米の最南端、アルゼンチンのウシュアイアまで走ろうと決意した。
高校卒業を待ち構え、進学の準備を進める友人たちを横目に、丸1カ月かけて装備をそろえた。
2021年8月1日、米KHS社のマウンテンバイクにテントと寝袋、1日分の食べ物と水、携帯用バッテリー、救急セットと予備の自転車部品を積んで出発した。
サンフランシスコへの自転車旅行でフォロワーが増えていた動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」に、旅の様子を投稿することにした。
メキシコやグアテマラ、ニカラグア、コロンビア、ペルー、チリ、アルゼンチンなど計14カ国を通過するルート。毎日、南へ向かっていれば間違いない。どの道を通るかはその時の気分で決めた。
両親はどちらも猛反対だった。父には出発した後で知らせたところ、アラスカまで電話がかかってきたという。だが今は2人とも、熱心に応援してくれている。