「旅するおばあちゃん」 81歳の2人が80日間の世界冒険
2人とも旅行が好きで、外国では快適さよりもその場所ならではの経験を追い求めるタイプ。ヘイズリップさんが5年ほど前、80歳になったら一緒に80日間の世界旅行に挑戦しないかと提案した。
ウェブサイトによれば、2人はこの旅をそれぞれの夫に捧げた。「私たちの冒険に、あなたたちも参加できたらよかったのに」と書かれている。
当初は80歳を迎えた昨年のうちに実行する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止せざるを得なかった。2人はそれでもあきらめず、「81歳でも旅行中」をテーマに、今年実行にこぎ着けた。
エジプトでラクダに乗り、バリでゾウに会い、ネパールでダンスに挑戦し、フィンランドでオーロラを見た。2人とも自立心が強く頑固な性格だが、互いに相手を理解し、尊重する姿勢のおかげでけんかになることもなかった。
ハンビーさんは「どこの風景も素晴らしかったが、一番思い出に残ったのはそこで出会った人々のこと」「世界中に大好きな友人ができた」と振り返る。
旅先で言葉が通じないことを心配する人には、「笑顔があれば大丈夫。英語が通じなくても笑顔は万国共通」とアドバイスを贈る。
年を取っていても気にすることはないとも強調する。バリ島でバイクに乗るのは転倒の恐れがあるのでさすがにやめておいたが、ヘイズリップさんによれば81歳はこの旅に「ぴったりの年」だった。賢明な判断を下し、美しい風景に心から浸ることができるのも、年を重ねたおかげだと話す。
2人は世界旅行を終えてすでにテキサス州の自宅に帰ったが、もう次の旅を計画しているという。