80代まで現役、CA勤続年数世界最長のベティ・ナッシュさん死去 88歳
(CNN) 客室乗務員の勤続年数世界最長のギネス記録をもつベティ・ナッシュさんが死去した。米アメリカン航空と客室乗務員協会が明らかにした。
「70年近くにわたり、乗客を温かくもてなしてきたベティ・ナッシュを哀悼します」。アメリカン航空はX(旧ツイッター)にそう書き込んでいる。
「1957年から始めて勤続年数最長の客室乗務員としてギネス世界記録を保持していました。ベティは何世代もの客室乗務員のあこがれの的でした。空高く飛んでください、ベティ」
ナッシュさんのキャリアはかつてのイースタン航空で1957年11月4日に始まった。
CNN取材班は2016年、当時80歳だったナッシュさんの勤務するアメリカン航空便に搭乗する機会を得た。「16歳で初めて飛行機に搭乗した時から、客室乗務員になりたいと思った」と語るナッシュさんは、大学を卒業するとすぐ、スチュワーデス(客室乗務員の当時の呼び方)の職に応募した。
ABCニュースによると、ナッシュさんは5月17日、ホスピスで亡くなった。正式にはまだアメリカン航空を退職していなかった。
ギネスの世界記録認定は2022年。客室乗務員としての勤続年数は2021年1月4日の時点で63年と61日に達し、それまでの最長を上回った。
「引退のことなどを考えたとしても、出勤すると『それはできない』と思う。ここへ来るのは刺激になる。航空業界はどんどん進化していて、自分も一緒に進化しなければならない」。ナッシュさんはそう語っていた。