ポンペイ遺跡の入場は1日2万人まで、観光客急増で制限導入

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ポンペイ遺跡を訪れる観光客ら/Andreas Solaro/AFP/Getty Images

ポンペイ遺跡を訪れる観光客ら/Andreas Solaro/AFP/Getty Images

(CNN) イタリア南部ポンペイの当局は、古代遺跡を守るため、1日の入場者数を2万人に制限すると発表した。

ポンペイ考古学公園の8日の発表によると、入場制限は今月15日から実施する予定で、入場者それぞれの名前を記した入場券を発行する。

観光客が増える夏季の4月1日~10月31日の間は指定時間枠も割り当てる。

今年の夏季は過去最高の400万人以上がポンペイ遺跡を訪れ、1日の入場者数は最も多い日で3万6000人を超えた。

当局者は、人が遺跡に与える影響を軽減するプロジェクトを進めていると説明し、例えば地震が発生した場合などは、人と遺跡の両方が危険にさらされる恐れがあると指摘する。

遺跡の写真を撮る観光客/Andreas Solaro/AFP/Getty Images
遺跡の写真を撮る観光客/Andreas Solaro/AFP/Getty Images

ポンペイは西暦79年のベスビオ火山噴火で致死性のガスや火山灰が噴出し、住民の大半が死滅した。

破壊された街は火山灰と火山岩に覆われて、住民が被災した現場がまるでタイムカプセルのようにそのまま残されている。

遺跡を訪れる観光客は、2014年の約270万人から19年には390万人超へと増加。当局は周辺の遺跡をめぐるオールインワンチケットを発行して観光客を分散させたり、シャトルバスを運行したりといった対策を講じている。

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