ローマの名所「トレビの泉」前にコイン投げ用仮設プール、ネット冷笑

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ローマの象徴であるトレビの泉の前に新しい仮設プールが作られた/Valentina Stefanelli/LaPresse/Shutterstock

ローマの象徴であるトレビの泉の前に新しい仮設プールが作られた/Valentina Stefanelli/LaPresse/Shutterstock

ローマ(CNN) イタリア首都ローマの観光名所「トレビの泉」の修復工事が始まり、工事中も観光客がコインを投げ入れられるよう、空になった泉の前に仮設プールが設置された。これに対してSNSでは不評の声が噴出している。

プールは無塗装のベニヤ板に囲まれていて、観光客は透明のプラスチックで覆われた背の高いフェンス越しにコイン投げができる。しかし周辺に散らばった小銭は、それがいかに難しいかを物語る。

市当局は、主に泉の修復にあたる作業員を硬貨から守る目的で仮設プールを設置したことを確認した。

同時に、年間150万ユーロ(約2億5000万円)分の硬貨を確保し続ける狙いもある。この収益はカトリックの慈善団体に寄付される。

仮設プールには壮大なロマンが欠けているとする声が上がっている/Cecilia Fabiano/LaPresse/Shutterstock
仮設プールには壮大なロマンが欠けているとする声が上がっている/Cecilia Fabiano/LaPresse/Shutterstock

これに対してX(旧ツイッター)では、泉の前の仮設プールを「足湯」「建築学的幼児症」「夏に水の中でおしっこする小さな子ども用プール」などと揶揄(やゆ)する声が飛び交った。「私が記憶する限り、イタリアで見た最も悲しい出来事」と嘆くコメントもあった。

伝説によると、肩越しにコインを投げてトレビの泉に入れることができれば、またローマに戻って来られる。コインが2枚なら魅力的なイタリア人と恋に落ち、3枚入ればその相手と結婚できる。

10月初旬から始まった修復工事は、ローマカトリック教会の「聖年」にあたる2025年までに完了する見通し。この年は何百万もの観光客がローマに押し寄せると予想されている。25年4月からは、泉に近付いてコインを投げる観光客から2ユーロの入場料を徴収することも検討されている。

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