世界の海外旅行者、昨年は14億人超 コロナ前の水準に
(CNN) 世界で昨年1年間に海外へ出かけた旅行者は約14億人と、新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復したことが、国連世界観光機関(UNWTO)の集計で分かった。
UNWTOの発表によると、昨年の海外旅行者数は、コロナ禍前の2019年に記録した人数の99%に相当する。
旅行に使われた費用は、1人当たり1000ドル(現在のレートで約15万5000円)あまりだった。
目的地を地域別にみると、欧州を訪れた外国人旅行者が7億4700万人で最も多かった。ロシアのウクライナ侵攻で周辺地域は旅行先から外されているものの、それを補って余りある欧州人気がうかがえる。
海外からの旅行者が多かった国のトップはフランスで、1億人が訪れた。2位はスペインの9800万人だった。
仏観光当局は昨年旅行者の人気を集めた3大イベントとして、パリ五輪とノートルダム大聖堂の再開、ノルマンディー上陸作戦80年の記念行事を挙げた。