世界の海外旅行者、昨年は14億人超 コロナ前の水準に
UNWTOによると、このほかアジア太平洋に3億1600万人、米大陸に2億1300万人、中東に9500万人、アフリカに7400万人が訪れた。
中東ではカタールへの旅行者が137%増と、大きく伸びたのが目を引く。同国ではインフラへの投資が効果を上げているとみられ、昨年の世界の航空会社ランキングは1位がカタール航空、空港ランキングのトップも同国の首都ドーハにあるハマド国際空港だった。
旅行者数2位のスペインや、前年比23%増となったイタリアなどで、オーバーツーリズムへの反発や対抗措置も目立った。
UNWTOの専門家らは今年の見通しについて、「成長と持続可能性のバランスを取ることが極めて重要」と指摘している。