イランへの軍事手段は選択肢内とロムニー氏、核兵器開発疑惑
(CNN) 今年11月の米大統領選の共和党候補に事実上決まったロムニー前マサチューセッツ州知事は28日までに、イランの核兵器開発疑惑に関連し、計画を阻止するための軍事力行使は最後の手段としながらも選択肢としてあるとの立場を改めて表明した。
イスラエル紙ハーレツとの会見で述べた。ロムニー氏は現在、英国やイスラエルなどを歴訪中。
同氏はこの中で、イランの核兵器開発疑惑を解決するためには軍事力行使を除くあらゆる手段を試すべきだと指摘。その上でこれら手段が頓挫したり失敗したりした場合、軍事的な選択肢が考慮されるべきだと述べた。
イランに核兵器保有などを許すことは国際社会の最大の脅威になるとも主張し、米国による軍事介入は最も選びたくない措置だが、却下されるべきではないとも説いた。
イランの核開発問題では大統領選で再選を目指すオバマ大統領も軍事手段を含めたあらゆる選択肢が手元にあるとの見解を示している。ただ、戦争より外交手段を重視するとの原則的な立場も表明した。イランとの戦争を軽率かつ過剰に語ることはイラン政府に原油価格を上昇させる機会を与えることだけになるとも述べていた。
ロムニー氏は先月、米CBSテレビとの会見でオバマ氏の対イラン政策に関連し、イランの核保有よりイスラエルによる直接的な軍事行動に強い懸念を抱いているような発言を一部示していると非難していた。