ペルーアンデスで遭難死の米国人2人、300メートル転落か
(CNN) 南米ペルーのブランカ山群のパルカラフ山で米国人登山者2人が行方不明となり28日に遺体で見つかった件で、捜索隊責任者は30日、2人が下山中に約300メートル下へ転落したとの見方を示した。
死亡したのは、ベン・ホーンさん(32)とギル・ウィースさん(29)。標高6000メートルを超えるパルカラフ山の登頂に成功した後、下山中に遭難したとみられる。衛星画像などを駆使した大規模な捜索の末、遺体が発見された。
現場の状況からみると、まず1人が氷塊の下をのぞき込もうとして約20メートル下へ落下し、ザイルでつながれていたもう1人が引きずられた結果、2人ともさらにはるか下方まで転落した可能性が高いという。周囲には2人の装備が散乱し、強い衝撃の跡が残っていた。
ウィースさんはコロラド州ボルダーで、登山客向けの事業を経営していた。2人とも10年以上の登山経験があり、ウィースさんは過去にも何回かペルーを訪れていたという。