共和党副大統領候補決定で本選モードへ 米大統領選
バージニア州ノーフォーク(CNN) 今秋の米大統領選で事実上の共和党候補となっているミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が11日に副大統領候補にウィスコンシン州選出のポール・ライアン連邦下院議員(42)を指名したことで、米大統領選も本選モードに入ってきた。
ライアン氏は共和党の新星で、下院予算委員の委員長を務めるなど、財政・予算関連の党のリーダーだ。選挙戦ではこれまで以上に政府支出や経済に焦点を当てると見られる。
ライアン氏は、バスで4州を4日間で回るロムニー氏の遊説に同行し、最初の訪問先であるバージニア州ノーフォークで早速、自分とロムニー氏は、今の米国経済に不満を持っている有権者の味方だと訴え、オバマ大統領と一線を画す姿勢を見せた。
ライアン氏は「米経済の今の状況を『ニューノーマル(新たな標準)』と呼ぶ人がいるが、高い失業率や所得の減少、多額の負債は決して標準ではない。これは誤った政策の結果だ。来年1月から、中流層の強化を目指すロムニー氏の計画で、雇用や労働者の手取り給与の増加を実現し、米国経済は復活し始める」と語った。
またロムニー氏もライアン氏は「信仰のあついカトリック信者」で「共和党の知的リーダー」と賞賛した。
ライアン氏はその後の訪問先のバージニア州マナッサスでも経済問題を取り上げた。