イラン、シリアで政権派民兵を訓練か パネッタ米国防長官

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米国防総省で会見するパネッタ国防長官(左)とデンプシー米統合参謀本部議長=同省提供

米国防総省で会見するパネッタ国防長官(左)とデンプシー米統合参謀本部議長=同省提供

(CNN) パネッタ米国防長官は18日までに、シリア内戦に関連しイランがアサド政権派の民兵の訓練や育成に当たっている形跡があるとの考えを示した。国防総省での会見で述べた。

長官はこの中で、シリア内でイランの存在感が高まっていることへの懸念を表明。パネッタ氏と共に会見した米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は、イランが訓練している民兵の多くはイスラム教シーア派で、一部はアサド政権の支持基盤であるイスラム教アラウィ派の住民とも指摘した。

シリアの反体制派はイスラム教スンニ派が主体とされる。イランはシリアの盟友ともなっている。

反体制派への支援について、パネッタ長官は米国は非軍事分野で通信機器などの備品を提供、他国はより攻撃的な装備品を供給していると説明。シリアでの飛行禁止空域の設定は米国にとって優先的な事項とはなっていないとしたものの、デンプシー議長は他国とはこの選択肢について話し合っていることを明らかにした。

同議長によると、ヨルダンやトルコはシリア内戦の影響が自国に波及していることに懸念を表明。両国はシリア避難民の安全保護地域の設定も検討しており、これには飛行禁止空域の設定も絡んでくると述べた。

パネッタ長官はシリアが保管する大量の生物化学兵器にも触れ、米国防総省が注視を続けていると説明。トルコやヨルダンと協力し、これら兵器の保管場所を監視していると述べた。また、保管場所の安全管理や生物化学兵器の過激派組織などへの流出を阻止する適切な措置についてイスラエルと協議していることも明らかにした。

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