ハリケーン「カトリーナ」から7年、再びニューオーリンズ直撃へ 米国
カトリーナの犠牲者の多くは、ニューオーリンズ周辺の堤防が決壊したことによる洪水のために死亡した。しかし市長によれば、2005年以来100億ドル(現在のレートで約7900億円)をかけて堤防の増強工事を行い、停電に備えて非常用電源も確保したという。市民への避難命令を出すには至っていないが、堤防の外に住む約900人には今のうちに避難するよう勧告した。
ルイジアナ州の他の地域やミシシッピ、アラバマ、フロリダなどの各州も、低地や沿岸部の住民に対し避難を呼びかけている。ミシシッピ州は非常事態に備えて州兵1500人を配備し、住民に土嚢(どのう)1万個を配布した。
各地の空港も熱帯低気圧の通過に備えて閉鎖される予定で、ニューオーリンズの国際空港は27日夜の最終便が最後となる。
25日にアイザックが上陸したハイチでは、27日までに少なくとも19人の死亡が確認された。米フロリダ州は南部が暴風雨に見舞われたものの、米共和党大会が行われる同州西部のタンパは直撃を免れた。