米NY銃乱射の負傷者、9人とも警官の銃弾が原因
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク中心部のエンパイアステートビル前で24日に起きた銃乱射事件で、通行人9人は全員、警官の撃った銃弾が原因で負傷したことが分かった。ニューヨーク市警のケリー本部長が25日に語った。
ケリー本部長によると、元同僚を射殺したジェフリー・ジョンソン容疑者(58)に対し警官1人が9発、もう1人が7発の弾を撃って、同容疑者を殺害した。この時、通りかかった3人に直接銃弾が当たり、さらに6人が破片で負傷したという。
負傷者のうち6人は病院で手当てを受けて24日夜までに帰宅したが、3人は依然として入院している。
警察の調べによると、同容疑者は昨年解雇された服飾会社の元同僚、スティーブン・エルコリノさん(41)を恨んでいたとみられる。2人は昨年4月、互いに相手から嫌がらせを受けているとの届けを出していた。
同容疑者は解雇後も定期的に同社を訪れ、ほぼ毎回エルコリノさんと言い争っていた。24日は待ち合わせの場所に現れたエルコリノさんの頭部を無言で撃ち、殺害したとみられる。
近くにいた作業員の通報でエンパイアステート前の警官2人が近付くと、同容疑者は銃を警官に向けた。これに対して警官が発砲したとされる。