アフガン軍のNATOへの攻撃多発、25%にタリバーン関与

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米国防総省の提供写真

米国防総省の提供写真

(CNN) アフガニスタンで治安維持に当たる北大西洋条約機構(NATO)軍のアレン司令官は25日までに、最近多発するアフガン軍兵士らによるNATO兵士への襲撃事件に触れ、発生件数の約25%に反政府武装勢力タリバーンの工作員が関与しているとの見方を示した。

米国防総省で開かれたビデオ会見で明らかにした。同省はこの比率は10%としていた。

同省によると、アフガン軍や警察の治安部隊兵士によるNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)兵士の攻撃は今年これまで32件発生し、40人が死亡している。昨年は計20件で、死者は35人だった。

アフガンのカルザイ大統領は22日、この問題に触れ外国のスパイ機関がアフガンの治安組織の弱体化を狙って画策していると指摘していた。ただ、関与しているとする外国の国名には触れなかった。

ISAF兵士への攻撃が増えた背景には、イスラム教の断食月(ラマダン)に伴うストレスも一因との見方がある。

身内であるはずのアフガン治安部隊兵士による米軍兵士らへの攻撃が目立ち始めたことを受け、駐留米軍司令官でもあるアレン氏は今月初め、カブールのNATO軍本部や全土の基地に配備される兵士に対し実弾入りの銃などを常時携帯するよう命じていた。

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