ハリケーン「カトリーナ」から7年、再びニューオーリンズ直撃へ 米国
ニューオーリンズ(CNN) カリブ海の島国ハイチなどに大きな被害をもたらした熱帯低気圧「アイザック」は、勢力を強めながら米メキシコ湾北部沿岸に接近し、27日夜までにハリケーンに近い強さになった。現地時間の29日早朝にもルイジアナ州ニューオーリンズの南部に上陸する見通し。この日はニューオーリンズなどで約1800人の犠牲者を出した大型ハリケーン「カトリーナ」が同州に上陸してからちょうど7年目となる。
米国立ハリケーンセンターによると、アイザックは米東部時間の27日午後8時現在、ミシシッピ川河口から約370キロ南東にあり、時速約16キロで北西の方向へ進んでいる。上陸時にはカテゴリー2のハリケーンとなる見通し。カテゴリー3だったカトリーナに比べれば勢力は弱いものの、上陸時の最大風速は45メートルに達すると予想されている。
アイザックの接近を受け、フロリダ州西部からルイジアナ州南東部にかけての沿岸部の低地には避難命令が出された。ニューオーリンズのランドリュー市長は、カトリーナから7年目のハリケーン到来に市民は「強い不安を感じている」としながらも、これまでに対策を講じてきたと強調した。