「米国人タリバーン」受刑者、獄中のイスラム教礼拝規制に抗議
(CNN) 米国人でありながらアフガニスタンのイスラム武装勢力タリバーンに加担したとして禁固20年を言い渡され、インディアナ州の連邦刑務所で服役中のジョン・ウォーカー・リンド受刑者(31)が、刑務所内でイスラム教の礼拝が規制されていることに抗議し、刑務所とその所長を相手取って訴えを起こしている。同受刑者は27日、連邦裁判所の証言台に立った。
リンド受刑者は2時間にわたる証言で、毎日の集団礼拝が禁止され、独房の中での礼拝を強いられるのは、信教の自由を定めた連邦法に反すると主張した。
法廷文書によると、これに対して所長は、集団礼拝規制の措置は安全上の理由で必要だと述べた。
リンド受刑者が収容されているのは、2006年に開設された「コミュニケーション管理棟」。受刑者らは外部との接触を厳しく規制され、受刑者間の会話も監視される。55の独房があり、大部分はイスラム教徒で、アルカイダなどテロ組織に加担した受刑囚らも収容されている。このうち少なくとも5人が、リンド受刑者の提訴に賛同する宣誓供述書を出した。