イスラム教侮辱映画の制作者を拘束 米当局
ロサンゼルス(CNN) 米司法当局は27日までに、イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画の制作者ナクーラ・バスリー・ナクーラ氏を拘束したことを明らかにした。
同氏は保護観察中だった。保釈手続きのため、27日にカリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所に出廷した。
ナクーラ氏は2010年に金融詐欺事件で有罪判決を受けていた。1年間服役した後、現在は5年間の保護観察中で、インターネットにアクセス可能な機器の利用には保護監察官の許可が必要とされていた。同氏は今月に入り、任意の事情聴取を受けていた。
同氏が制作したとされる映画は動画共有サイトのユーチューブに投稿され、エジプトのテレビが取り上げたことをきっかけに、抗議デモに火が付いた。この間、同氏は公の場に姿を見せず、ロサンゼルス郊外の自宅で家族とともに身を隠していた。
抗議デモはエジプトから中東や北アフリカに広がり、リビアでは米領事館が襲撃されて駐リビア米大使ら米国人4人が殺害されている。