「女のバインダー」発言のロムニー氏、 女性への無理解の表れか
(CNN) 共和党大統領候補のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は、16日夜の大統領テレビ討論会で、州知事時代に「女性で一杯のバインダー」が彼の下に届けられたと発言した。どこかいかがわしい感じさえする、あまり聞きたくない表現だ。
この発言は、2回目となる討論会で、職場での男女不平等の是正について、聴衆からの質問に答えたものだった。州知事に就任して新しい州幹部を任命するときに候補者が男性ばかりだったので、多くの女性団体に出向いて適任者探しへの助力を頼んだところ、「女性で一杯のバインダー」をいくつも持ってきてくれたと語った。
この「女のバインダー」発言は、短文投稿サイト「ツイッター」や交流サイト「フェイスブック」などで批判と共に一気に広がり、ロムニー氏の男女平等問題への無関心さなどをさらけ出す結果となってしまった。
実際のところ、うっかりした失言だったのだろう。しかし、なぜロムニー氏が、特に女性の有権者から信頼を得られず、女性たちのことに無理解だと思われるのかを端的に示していると言える。
まず言っておくと、女性の「履歴書を綴じた」バインダーは、州知事選挙の前に既に準備されていたものであり、当選後にロムニー氏に届けられたに過ぎない。ロムニー氏が出向いて頼んだわけではない。