「サンディ」の爪あと残るNYで復旧作業進む 空港など再開へ
(CNN) 米東海岸に上陸してニュージャージー州やニューヨーク市を襲った温帯低気圧「サンディ」は30日午後11時現在、ペンシルベニア州ピッツバーグから東北東へ約80キロの地点を進んでおり、次第に勢力を弱めつつある。
30日までに米国内の死者は少なくとも33人にのぼり、15州で660万世帯が停電となるなど、各地で被害が出ているが、一部では復旧作業も進んでいる。
ニューヨーク市周辺の主要3空港を運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によれば、ジョン・F・ケネディ国際空港とニューアーク国際空港は31日に営業を一部再開する見通し。ラガーディア国際空港は復旧までに時間がかかるという。飛行機の運行情報提供サイトによれば、これまでにサンディの影響で1万8100便がフライトをキャンセルしたという。
ニューヨークの地下鉄は浸水に見舞われ、過去108年で最悪の被害をこうむった。イーストリバー下の地下鉄のトンネル7本に浸水したほか、ロングアイランド鉄道のトンネル2本などにも水が入った。
30日正午までに当局が管理する7つの橋のうち5つで交通が再開した。バスの運行も31日には平常どおりに戻る見込み。