米海軍、無人艇からのミサイル発射実験に成功
(CNN) 米海軍が無人艇からミサイルを発射する初の実験を行い、3日間で6発のミサイル発射に成功した。海軍当局者が明らかにした。
海軍によると、実験に使った小型艇の「NUWC-4」は、テロリストや海賊が小型船の船団で海軍艦を襲撃する手口に対抗する狙いで開発された。
実験はテロ対策を目的とした米国とイスラエルの共同プロジェクトの一環として10月に実施。約3.2キロ離れた目標をミサイルで攻撃することに成功した。さらに長距離のミサイルを装備することも可能だという。ミサイルはイスラエルのラファエル社が開発した。
無人艇の操作は陸上から行い、ミサイルの状況を監視して、必要があれば別の目標に向かわせることもできる。無人艇は船体が小さいことから沿岸に近い浅瀬の航行も可能。現在の小型戦闘艇は、有人艇も含めて最大で50口径のマシンガンを搭載しているが、精度が不十分だった。今回実験を行った無人艇では射程が5倍になり、精度も増す。
海軍はあと数回の実験を予定しており、技術的には実用化の準備は整っている。しかし正式配備のためには国防総省予算の割り当てを受ける必要がある。