ロシア、レアアース採掘やエネルギーで米国と協力の構え

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先月28日、ロシア西部トリヤッチの自動車工場を視察したプーチン大統領/Getty Images=

先月28日、ロシア西部トリヤッチの自動車工場を視察したプーチン大統領/Getty Images=

(CNN) ロシアのプーチン大統領は24日、国内やウクライナの占領地に埋蔵されるレアアースの採掘を米企業と共同で進める用意があると述べた。新たに任命されたドミトリエフ大統領特別代表(外国との投資・経済協力担当)も、エネルギー部門などで米国との経済協力に応じる姿勢を示唆した。

これに先立ち、トランプ米大統領は同日、ロシアとの間でウクライナでの戦争終結に向けた真剣な協議を続けているとしたうえで、同国と「経済開発での取引をしようとしている」とも言明。ロシアには「大量のレアアース」があると指摘した。

トランプ氏はまた、ウクライナに対し、軍事支援と引き換えに鉱物資源の権益の50%近くを要求している。

プーチン氏は国営メディアとのインタビューで、ロシアはレアアースの埋蔵量がウクライナよりずっと多く、レアアースを含むレアメタルの埋蔵量は世界トップクラスだと強調した。そのうえで、新たに併合を宣言したウクライナの4州にも一定の埋蔵量があり、外国との提携を考えていると述べた。

さらに、米国がロシア産金属の輸入を禁止する制裁措置を解除すれば、米市場に約200万トンのアルミニウムを輸出する用意があると語った。

ウクライナとの戦争に対するトランプ氏のアプローチについては、「感情というより冷静な計算、現状への合理的アプローチに基づいている」と評した。

一方、ドミトリエフ氏はCNNとのインタビューで、米ロ間の協力は世界経済のレジリエンス(回復力)を向上させるカギになると主張し、協力の第一段階にはエネルギー部門が含まれるとの見方を示したが、詳細には言及しなかった。

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