米仏首脳会談 トランプ氏は取引の能力を誇示、マクロン氏が「弱い」合意を警告

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24日、訪問先の米国でトランプ大統領と会談するフランスのマクロン大統領(中央左)/Chip Somodevilla/Getty Images

24日、訪問先の米国でトランプ大統領と会談するフランスのマクロン大統領(中央左)/Chip Somodevilla/Getty Images

ワシントン(CNN) フランスのマクロン大統領は24日、訪問先の米国でトランプ大統領と会談し、ウクライナでの戦争を終結させるとのトランプ氏の野心的な取り組みをめぐり、両国は同じ結果を求めているとしつつ、国際的な約束を守ることが少ないロシアの実績について警告した。

マクロン氏は、ロシアが今回約束を守るための安全保障の必要性を繰り返し強調し、いかなる合意についても「調査と検証」が必要だと語った。マクロン氏は、ロシアのプーチン大統領との自身の会談を振り返り、プーチン氏と言葉を交わすことには価値があるとしつつ、それは強い立場からのみだと指摘した。

マクロン氏はトランプ氏と臨んだ共同会見で「我々は平和を望んでいる。彼も平和を望んでいる。我々は早期の平和を望んでいる。しかし、我々は弱い合意は望んでいない」と語った。「この平和がウクライナの降伏を意味するものであってはならない」

トランプ氏が共同記者会見で安全保障に言及することはなかった。その代わり、トランプ氏は自身について「ディール(取引)」を求める交渉の達人だと主張した。

トランプ氏はプーチン氏と会談をしたと振り返り、ロシア側が何かを求めていると語った。「つまり、それが私がやっていることだ。取引をしている。私の人生は全て取引だ。私が知っていることは取引だけだ。そして、誰かがいつ取引をしたいのか、そしてしたくないのか、私は知っている」

マクロン氏は長年にわたるトランプ氏との人間関係を利用して、欧州とウクライナの問題を推し進めようとしていた。欧州と米国との関係はこの1週間で深刻に悪化していた。マクロン氏とトランプ氏は、優しい言葉と笑顔をかわし、友好的に見えた。

マクロン氏はまた、一致している分野について強調しようとした。マクロン氏はこの数カ月間にわたる立場を繰り返し、欧州各国は自身の安全保障についてもっと責任を負うべきだと認め、自身の立場は基本的にトランプ氏と同じだと指摘した。

だが、両者の違いは依然としてかなり明白だった。ウクライナでの戦争の責任はどこにあるのかや、欧州がウクライナに十分な支援を行っているのかについて、トランプ氏の考えがその日の終わりまでに大きく変わったようには見えなかった。

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