公有地での大麻栽培が横行、摘発時に銃撃戦も 米
州司法省幹部によると、数年前までは千本単位の大麻草をまとめて栽培する大規模農園が一般的だったが、最近は数百本ずつ分けて栽培する方式が増え、上空から発見するのがさらに困難になった。
大麻農園からは銃や弾薬も押収される。カリフォルニア州などでは捜査当局と銃撃戦になったケースも報告され、市民の安全が脅かされている。
同州司法省によれば、08年以降に逮捕された32人の多くは、カリフォルニアなどで勧誘された不法滞在の外国人だという。大麻栽培と承知で応じたケースもある一方、飲食店での仕事と聞いていたケースもあるという。
同国有林の広報担当者は、大麻農園が環境に及ぼす影響を指摘する。日当たりを良くするために木を切り倒し、清流から水を奪い、有害物質を流す。「大麻の栽培は土地に傷跡を残す」と、同担当者は強調した。