メキシコ湾の油田施設爆発、負傷者が家族に向けメッセージ
(CNN) 米ルイジアナ州沖のメキシコ湾で石油プラットホームが爆発、炎上した事故で重度のやけどを負ったフィリピン人作業員ら4人の治療に当たっている医師が18日に記者会見し、負傷者の1人が遠い母国にいる家族に向けて発したメッセージを伝えた。
フィリピン人作業員のウィベルト・イラガンさんは重度のやけどで同州バトンルージュの病院に運ばれていた。医師を通し、約1万4000キロ離れた故郷の親族らに、「やけどは負ったが心臓と肺は元気だ」とメッセージを送った。
同病院には、やけどを負ったフィリピン人男性4人が入院している。イラガンさんの容体は同日までに落ち着いたものの、1人は重傷、残る2人は依然として重体だという。
事故では少なくとも計11人が負傷し、2人が行方不明となった。施設を運営する米石油会社ブラック・エルク・エナジーによると、ダイバーによる捜索で17日夜、施設下の海底から行方不明者の1人とみられる遺体が発見された。同社は米沿岸警備隊と協力して遺体を収容するとしている。
施設からは爆発で約100リットルの石油が流出し、約800メートルの油膜が広がった。