米国務長官、イスラエルとパレスチナ訪問へ 調停を模索
パレスチナ自治区ガザ(CNN) イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突が続くなか、クリントン米国務長官が20日、イスラエルなどを訪問する意向を明らかにした。
ローズ米大統領副補佐官によると、クリントン長官は訪問先のカンボジアから同日夜、中東方面へ向かう。イスラエルのほか自治区ヨルダン川西岸ラマラとエジプトも訪れ、現地のリーダーらとガザ情勢を協議する予定だ。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長も事態の沈静化を呼び掛けている。20日にアラブ連盟のアラビ事務局長と会談し、さらにイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも会う予定だ。
アラブ連盟の報道担当者は、同連盟から外相16人が20日にガザを訪れ、トルコのダウトオール外相もこれに加わると述べた。
イスラエル軍は19日から20日にかけ、地下に設けられたロケット弾発射施設やテロ活動に使われるトンネル、弾薬庫など100カ所を空爆したと発表した。一方パレスチナ側は、先週イスラエル軍の空爆が始まってからの死者が少なくとも110人、負傷者は900人に達したとしている。
イスラエルのオレン駐米大使によると、同国ではすでにガザへの地上侵攻計画の策定が完了しているという。