根強いクリントン氏待望論、米国民多数が大統領選出馬を支持
ワシントン(CNN) オバマ米政権の1期目で退任の意向を示したクリントン国務長官が2016年の大統領選への出馬を決めた場合、米国民の多数がこれを支持することが2件の最新世論調査結果で9日までにわかった。
長官は後任候補が米上院で承認された後に辞任し、私的な生活に戻ると述べていた。
CNNとの会見で16年の大統領選での立候補も否定し、女性候補がいて自らの1票を捧げることを期待するとも語っていた。クリントン氏は08年大統領選で民主党の指名候補を争い、オバマ氏と最後まで接戦を演じた。
ABCテレビと米紙ワシントン・ポストが共同実施した世論調査では、57%がクリントン氏が翻意して大統領選に出た場合、これを支持すると応じた。逆の回答は37%。
男女別では女性の66%が支持、男性では49%だった。党別では民主党支持者の73%が、共和党では23%が支持を表明した。無党派層では59%だった。
また、米国民の3分の2がクリントン氏に好感を抱き、68%が国務長官としての仕事ぶりを評価していた。
一方、米シエナ大学研究所の世論調査によると、ニューヨーク州住民の54%がクリントン氏は大統領選に出馬すべきと回答。反対意見は39%だった。長官は過去に同州選出の連邦上院議員を8年間務めていた。
また、75%がクリントン氏に好印象を抱いていた。
ABCテレビと米紙ワシントン・ポストの調査は今年11月28~12月2日に、全米の成人1020人を対象に電話で実施。シエナ大学研究所の調査は11月26~29日に、ニューヨーク州の登録済み有権者822を対象に電話で行った。