飲酒運転の再犯防止技術、全米で義務付けを 米当局
ワシントン(CNN) 米運輸安全委員会(NTSB)は11日、ドライバーの呼気からアルコールが検知されるとエンジンがかからなくなるアルコール・イグニッション・インターロック装置の装着を、飲酒運転や酒気帯び運転の前歴者に対して全50州で義務付けるべきだとの見解を示した。
同装置は現在17州が違反者に対して義務付けているが、NTSBはこれを全50州に拡大すべきだと指摘した。
NTSBはまた、飲酒運転の防止に向けた「ドライバーの安全のためのアルコール検知システム」(DASS)と呼ばれる技術の開発推進を促した。これは機器に触れるなどして血中のアルコール濃度を測定する装置。今後技術的障壁を克服して一般に受け入れられるようになれば、DASSを標準車載装備として導入すべきだとNTSBは主張する。これにより飲酒運転を事実上一掃でき、年間7000人以上の命が救われるという。
NTSBは運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対して、自動車メーカーと連携してDASSに取り組むべきだと言及した。ただし、実用化までにはまだ何年もかかるとの見通しを示している。
これらの動きに対して飲食店業界の団体は、インターロック装置は常習者にのみ義務付けるべきだと訴えている。